ネイマールの真骨頂！伸びるシュートの理由

ネイマールの変幻自在のプレーがもっとも輝く瞬間、それが「シュート」です。ドリブルやフェイントが注目されるネイマールですが、じつはその真骨頂はそのシュートのおける「ミート」にあります。6月1日放送『ミラクルボディー』の「W杯ネイマール変幻自在の至宝」で取り上げられていました。

ネイマールの足はボールにピッタリくっ付く

2013年6月に開催されたコンフェデレーションズカップの初戦「ブラジルvs.日本」で見せたボレーシュートは記憶に新しいところです。空中のボールを直接蹴るため、ミートするのは非常に難しいもの。ネイマールはそれを、針の穴を通すかのごとく簡単に見せてくれます。

「どんなボールが来るか早く見極めて正確なタイミングでシュートを打つことが大事」とは本人の弁。「あとはちゃんとミートできるかどうか。その足の動きが重要だ」と話します。

なぜ難しいシュートをいとも簡単に決められるのでしょうか？　シュートの瞬間、ネイマールの足はボールにピッタリくっ付いてミートしています。ほかの選手と比べてみると、大きく異なるのはボールが足から離れる瞬間です。

ほかの選手は「ボールと足の間にわずかな隙間」ができています。一方のネイマールは、最後まで「ずっとくい付いたまま」。より確実にミートしています。このわずかな差がシュートの威力に大きな違いを生んでいました。

20m先のゴールを目がけてシュートを打ってもらうと、ほかの選手の蹴り出しの速度は「時速108km」でした。しかし、ゴールに向かうにつれて失速。最後は「時速80km」まで落ちてしまいました。

ネイマールの蹴り出しは「時速107km」です。そのまま低い弾道でゴールに向かい「時速104km」で突き刺さりました。日本戦で見せたあのゴール、相手の反応を上回る正確で伸びのあるシュートは、こうして生み出されていたのです。

まだボール遊びをしていた小さなころから、父親が足の甲をつねって「ここで蹴るとよく飛ぶぞ」と教えてくれていたとか。そのせいか、ボールをしっかり捉えることをずっと意識してきたといいます。