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がん予防できるニンニク摂取量はどれくらい?

ふだんからニンニクをよく食べる人の大腸は健康的だとか。それでは、どれくらいのニンニクを食べればそうなるのでしょう? じつは、がん予防に効果を発揮する秘密は熟成したニンニクに秘密があります。8月13日放送『みんなの家庭の医学』の「本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル」で特集していました。



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がん予防できるニンニク摂取量はどれくらい?


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ニンニクをあらゆる料理に使っていた

毎日1玉ニンニクを食べている64歳の女性の場合を見てみましょう。まずは朝食、豚汁にニンニクを厚めにスライスして入れています。さらに、醤油とザラメで3時間煮詰めて作る「ニンニク味噌」を大さじ1杯入れたあと、普通の味噌で味付けして完成。もう1品、冷奴にニンニク味噌を乗せて食卓に並びます。

このほか、焼き魚とお漬物という朝食4品のうち、ニンニクが入っているのは3品。お漬物にもニンニクの千切りが入っていました。

ニンニク味噌のほかにも、ニンニク調味料がいろいろ。ニンニクを1年間醤油に漬け込んだ「ニンニク醤油漬け」は、調味料として醤油を使ったり、ニンニクをそのまま食べることもあるそうです。レシピとしては、ニンニク10kgと醤油18リットルで作ります。

続いては夕食。メニューのカレーにはもちろんニンニクを使用。なんと大粒2玉を使用します。ニンニクを豚肉と一緒に炒めて煮込んだら、カレールーを入れて完成。もはや隠し味でなく、ニンニクもカレーの具の1つでした。もう1品、千切りにしたニンニクと野菜のかき揚げ。ニンニクの強い風味のおかげで、天つゆや薬味は必要ありません。


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がん予防に効果を発揮する熟成ニンニク

この家庭の1日のニンニク使用量は1日あたり2玉。夫婦で1玉ずつ食べていることになります。さらに注目すべきは「ニンニク味噌」と「ニンニク醤油漬け」です。

じつは、ニンニクは熟成させると「S-アリルシステイン」が増えるということがわかっています。詳しいメカニズムは解明されていませんが、一定期間置いておくことで「S-アリルシステイン」の濃度が増えてくるのです。

そして「S-アリルシステイン」には、弱っているナチュラルキラー細胞活性を正常に戻す働きがあります。弱ったナチュラルキラー細胞に再びがん細胞を攻撃するための元気を取り戻してくれるこの働きこそ、ニンニクががん予防に効果がある理由です。

たしかにほかのニンニク農家さんでも、熟成させて使っています。ある家庭では、およそ3年間漬け込んだ「ニンニクの酢漬け」がありました。ニンニク1.5kgとお酢1.5リットルで作ります。ほかの家庭では、3年間焼酎に漬け込んだ「ニンニク酒」を発見。ニンニク400gと焼酎800mlで作ります。


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にんにくの効果で胃がんを予防できる

胃がん予防とにんにくの研究は、1980年代ころから世界中で行われています。なかでも医学的に注目されたのが、1898年に発表された1,695名を2年間調査した疫学論文。にんにくを「1年で1.5kg以上食べている人」は「まったく食べない人」よりも、胃がんの発生リスクが「50%減少」するというものです。

にんにくを刻むと、細胞内にある別々の成分同士が反応を開始します。すると、にんにく独特のあの匂いと辛み成分の元となる、有機硫黄化合物が大量に生成。じつは、この化合物の中に胃がんの予防効果が期待できる「DATS」が存在しているのです。

「DATS」は細胞ががん細胞に変化する前に、細胞を自殺させるという効果があります。活性酸素で傷つけられた胃の粘膜細胞は、やがてがん細胞に変化するもの。「DATS」はこの傷ついた細胞に信号を送り、がん細胞になる前に自ら死滅するようにしてしまうと考えられているのです。


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にんにくの効果は調理方法で変わる

とはいうものの、にんにくの効果は調理方法によって「DATS」の量が変わってきます。この「DATS」を効果的に摂取できる「にんにくの賢い調理法」を紹介しましょう。

まず1つは「細かく切る」こと。そもそも「DATS」はにんにくの細胞が壊されたときに発生する化合物の成分。つまり、細かく刻めば刻むほど細胞内の成分が反応しあい、よりたくさんのDATSが生まれるのです。

2つめは「油と混ぜる」こと。じつは「DATS」には、厄介な側面もあります。それは時間とともに、空気中に分散しやすいというものです。そこで注目したいのが「脂溶性」という特徴。油と混ぜてしまえば「DATS」は油に溶け込んで空気中に失われずに済むのです。

実際、にんにくはどれほどの量を摂取すればよいのでしょう? 発表された論文によれば、胃がんリスクが50%少なかった人のにんにく摂取量は「1年で1.5kg」といいます。これを1日あたりに換算すると「約4g」。つまり「1日1片」のにんにくを食べれば、胃がんリスクの半減が期待できるのです。

■8月13日放送『みんなの家庭の医学』
【本当にカラダに効く食べ物が判明!名医が認めた医食同源スペシャル】

ニンニクは大腸がんの予防効果がある!
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