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背中の吹き出物はニキビでなくマラセチア毛苞炎

背中ニキビに悩む人は多いですが、ほとんどの場合はそれがニキビでないことに気づいていません。背中や首の周りにできるニキビような吹き出物の多くは「マラセチア毛苞炎」です。しかも、ニキビの薬を塗ってしまうと大繁殖する厄介なもの。背中ニキビの見分け方と治療法を紹介しましょう。7月30日『ためしてガッテン』の「美肌の大敵!治らないニキビの正体」で紹介されていました。



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背中の吹き出物はニキビでなくマラセチア毛苞炎


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ニキビの薬でマラセチア毛苞炎が悪化

背中や首周りにできたニキビのような吹き出物の犯人は「マラセチア菌」です。ニキビの原因となるアクネ菌と同じで、毛穴の中で悪さをする菌。アクネ菌と同じように、皮脂をエサにして増殖する性質を持っています。

そして、その吹き出物の名前は「マラセチア毛苞炎」です。背中や首の周りにできる吹き出物は、ニキビではなくマラセチア毛苞炎であることがほとんど。これは、アクネ菌は首から上に多く、マラセチア菌は首から下に多いためといわれています。

このは「マラセチア毛苞炎」にニキビの薬を塗ると、同じ毛穴に生息するアクネ菌が退治されてしまいます。マラセチア菌にとっては、同じ皮脂をエサとするライバルがいなくなって住みやすい環境です。こうしてマラセチア菌が大増殖して、さらにマラセチア毛苞炎が悪化してしまう…というケースがよくあります。


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マラセチア毛苞炎には抗真菌薬を使用

マラセチア毛苞炎とニキビは、どのように見分ければよいのでしょう?それは「発生する数」で見分けます。ニキビの場合は、一度にできるのは「2~3個」程度。これに対してマラセチア毛苞炎は、一気に10~20個できるのです。

マラセチア菌は真菌類といって、カビや酵母の仲間です。治療には病院で処方される抗真菌薬とういうものを使用する必要があります。

治療のポイントは、根気強く薬を使うこと。マラセチア毛苞炎は治りづらい病気と考えてください。少し症状がよくなっても再発の可能性があるため、数か月間は継続的に抗真菌薬を塗らなければなりません。


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マラセチア毛苞炎はどう予防する?

マラセチア毛苞炎は基本的に、皮脂や湿気の多い場所を好む性質があります。とくにオイリー肌で皮脂の分泌量が多い人は要注意です。肌を清潔に保つケアに気をつけるようにしましょう。

このため発症する時期としては、暑くなって汗ばむ時期。男女を問わず10代から中年層まで幅広い年齢層で見られるのも特徴です。高温多湿の環境を避けるため、暑い時期はエアコンで温度・湿度を管理するとよいでしょう。

マラセチア菌はアクネ菌などと同様に日ごろから皮膚に住みついている常在菌のひとつ。マラセチア毛苞炎の原因であるマラセチア菌は人に移るものではありません。


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背中の吹き出物は「こり」も原因

長時間のオフィス業務や家事によって、肩や背中がこっているという人は多いはず。じつはこの肩や背中の「こり」が背中の吹き出物の原因になるのです。

肩や背中がこるということは、血行が悪くなっている証拠。顔などと同様に、背中も血液によって栄養が皮膚細胞に運ばれてきます。

血行が悪くなってしまうと細胞に栄養が十分に行き渡らなくなり、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。その結果、古い角質がたまり、毛穴につまってマラセチア毛苞炎になってしまうのです。


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マラセチア毛苞炎対策にストレッチ

背中をていねいに洗っても食べ物に気をつけていても、どうしてもマラセチア毛苞炎が治らない人は、肩や背中のこりが原因かもしれません。また、寒くなる季節は「猫背」になりがち。肩や背中がこりやすくなるので、血行をよくするための習慣を取り入れることが大切です。

同じ姿勢でいる時間が長い人やパソコン作業を長時間行う人は要注意。目からの疲れ、腕からの疲れ、そしてオフィスの冷えといったいろいろな要因から、肩こりにつながってしまいます。

寒くなる季節はとくに、マラセチア毛苞炎対策の意味も含めて意識的にストレッチなどでほぐしてあげるとよいでしょう。背筋を常に伸ばすように心がけることも忘れずに。

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