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春夏も危険!「風邪」と「肺炎」の見分け方

年齢や性別、季節を問わず、最悪の場合は1週間で死に至る危険のある「急性肺炎」が増えています。そこで「風邪」と「肺炎」の見分け方を紹介しましょう。2月24日放送『主治医が見つかる診療所』の「死亡原因第3位 肺炎の早期発見法」で取り上げられていました。



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春夏も危険!「風邪」と「肺炎」の見分け方


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風邪と肺炎を「せき」で見分ける

まずは「せき」の見分け方です。風邪の場合は「のど」から出るようなせきですが、肺炎は「肺の奥」から出るようなせき。さらに、風邪の場合はせきをすると「のどや肋骨」が痛いのに対して、肺炎はせきをすると「胸の奥」が痛いのだとか。まるで肺の筋肉痛のようだと話す人もいます。

また、風邪はせきで息苦しいのが、肺炎はせきをしたあとが息苦しいのです。見ためでいえば、肺炎の場合は肩が動くほど力いっぱいせきをしているように見えます。とくに子どもの場合は、肩が動くせきかどうかが見分けるポイントになるのです。


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肺炎なら熱が1週間以上続く

続いては「タン」の見分け方。せきの場合は色が「無色・白・黄色」ですが、肺炎は「黄色・緑・茶色」です。肺炎など炎症が大きいほど、タンの色が濃くなるということを覚えておきましょう。

最後は「発熱」の見分け方です。風邪は「数日で治まる」のですが、肺炎は「1週間以上続く」というのが特徴。肺炎の初期症状は風邪とそっくりで、風邪であれば自然に治っていきます。ところが肺炎の場合は1週間たっても2週間たっても、放っておいて治らないのです。

ただし、虚弱体質の人や高齢者の場合は、免疫力が弱いために高熱などのハッキリとした症状が出ない場合もあります。「1週間以上、熱が続くことはおかしい」ということを覚えておきましょう。


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夏風邪は冬とは症状に大きな違い

ところで「夏風邪」とは夏にひく風邪のこと…そう単純に思う人も多いのでは? しかし、夏風邪の原因となるウイルスは冬に多いタイプとはまったく異なり、症状にも大きな違いがあるのです。

風邪の原因ウイルスは200種類以上ありますが、夏はおもに高温多湿な環境を好むウイルスに感染して発症します。まれに激しい頭痛や嘔吐の症状が出る髄膜炎になることもあって侮れません。それを知らずに冬の風邪と同じ対処をしていると、こじらせて悪化させてしまったり、別の病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。

夏風邪の原因ウイルスには、どのような特徴があるのでしょうか。一般に風邪のウイルスは、低温で乾燥した環境を好みます。その典型が、冬の風邪の原因となる「コロナウイルス」や「RSウイルス」などです。


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夏風邪の治療は水分補給に注意

それに対して一部のウイルスは高温多湿の環境を好み、夏に活動的になります。その代表が「エンテロウイルス」や「アデノウイルス」です。エンテロ(腸)、アデノ(ノド)という名前が示すとおり、発熱に加えて腹痛や下痢、ノドの痛みなどが特徴的な症状。「夏風邪はお腹にくる」のは、おもにエンテロウイルスが腸で急速に増殖するためです。

夏風邪の治療は、病院でくしゃみ・鼻水を止め、解熱の効果がある感冒薬をもらって休養すれば、通常は5日ほどで治るでしょう。家で休むときは、脱水症状に気をつけてください。冬は体を温め汗をかいて治す人が多いですが、夏は水分補給を十分に行いましょう。

夏風邪のウイルスは、くしゃみや握手、電車のつり革などから移ります。冬はインフルエンザを気にして手洗いやマスクをする人が多いですが、夏は意識が低いもの。夏も手洗いを徹底し、家族内でのタオルの共有は避けましょう。

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