健康生活の知恵袋
巷で話題の健康情報を紹介しています。

日本人の特徴「心配症」は遺伝子で決まっていた

なんとなく日本人の特徴は心配症が多いと思っている人は多いでしょう。じつはこれ、遺伝子で決まっていることをご存じですか? とはいえ、それを嘆いても始まりません。心配症だからこそ準備や努力を怠らない、勤勉さが生まれるからです。そのメカニズムを見ていきましょう。



スポンサーリンク
日本人の特徴「心配症」は遺伝子で決まっていた


スポンサーリンク

心配症は遺伝子で決まっている

日本人の脳の大きな特徴として「世界で一番心配症の人が多い」ことが挙げられます。これはなんとなく心配症の人が多いというわけではなく、じつは遺伝子で決まっていることなのです。

その遺伝子に深く関わっているのが「セロトニントランスポーター」になります。一度、脳に分泌されたセロトニンを再吸収してリサイクルするたんぱく質です。

そもそもセロトニンは脳の中で安心感の源になったりするもの。本番で強いといわれる人の脳によく出るものです。心身の安定に関与する神経伝達物質で、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。


スポンサーリンク

日本人は10人中8人が心配症

将来の心配をあまりしないで、楽観的に物事を見たり挑戦したりする精神性の人によく分泌されるセロトニン。その量を調整するたんぱく質がセロトニントランスポーターです。人はセロトニンの量が多ければ心身が安定します。

ところが、日本人はセロトニントランスポーターの機能が低いのです。結果的に、セロトニンの量が少ない民族になります。こうした理由で、心配症の人が多いというわけです。

心配症の人の割合を世界的に見てみると、ヨーロッパでは40~45%、アメリカでは44%と、欧米では国民の半分以下になります。南アフリカにいたっては30%もいません。

しかし、東アジアに目を向けると、心配症の人の割合はなんと70%を超えています。さらに日本・韓国・中国でもっとも高いのが「80.2%」の日本。次いで韓国が79.4%、中国が75.2%と続きます。つまり日本人は10人いたら8人が心配症の人という民族なのです。


スポンサーリンク

勤勉さという特徴は誇るべき資質

心配症が多いという日本人の特徴は悪い面ばかりではありません。先々のことを心配に思いやすいので準備をしたり練習をしたり、ここがよくないからと努力をしたり…。言い換えれば、日本人は予測能力が高いともいえます。

たとえばサッカーでヨーロッパから指導者が来ると「なぜ日本人は練習が終わったあとに、あんなに練習をするんだ」というくらい、日本人プレーヤーはたくさん練習をするのだとか。これは不安や心配を解消したくて、練習をしていると考えられます。

心配症の人が多い日本人だからこそ、準備や努力を怠らないというわけです。遺伝子に組み込まれている日本人の勤勉さという特徴は、世界に誇ってもよい資質といえるでしょう。

■「日本人とサッカー」おすすめ記事
日本人の特徴「正確性を重視」が育まれる理由
失敗を嫌う日本人の特徴はドーパミンが原因
サッカー練習メニューの上達ツボ「アメと反復」

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事