健康生活の知恵袋
巷で話題の健康情報を紹介しています。

体脂肪を減らす「褐色脂肪」の増量に成功!

「褐色脂肪ダイエット」という手法もあるとおり、脂肪のなかでも「褐色脂肪細胞」は体脂肪を消費する働きがあることで知られています。しかし、この褐色脂肪細胞の量はその人の体質や遺伝的な要素で決まっていて、増やすことはできないといわれてきました。ところが、この「褐色脂肪細胞」を増量させること、そしてそれにより体脂肪を減少させることに成功したのです。



スポンサーリンク
体脂肪を減らす「褐色脂肪」の増量に成功!


スポンサーリンク

褐色脂肪細胞は体を震わせないで熱を生成

一般的に脂肪といわれている白色脂肪細胞とは違い、褐色脂肪細胞は鉄を含んでいる組織。このため、それが「茶色=褐色」として現れます。新生児や冬眠動物ではとくに豊富に存在していて、そのおもな機能は動物や新生児が体を震わせないで体の熱を生成することです。

これまで褐色脂肪細胞は、人によって多い少ないの差があったり、活発かそうでないかの差があるとされていました。このため「褐色脂肪ダイエット」は、褐色脂肪細胞を増やすのではなく、刺激を与えることに主眼を置くものです。

そんななか、北海道大学がこの褐色脂肪細胞を増量させることに成功しました。今回の実験では、被験者にまず17℃の部屋で2時間安静するという「寒冷刺激」を6週間実施。すると、褐色脂肪細胞が顕著に増量し、エネルギー消費能力が上昇して体脂肪量が減少したのです。


スポンサーリンク

カプシノイドの継続的な刺激で増量可能

とはいえ、日常的に寒冷刺激は取り入れられないため、寒冷刺激をせずとも温度受容チャネル刺激物質を慢性的に投与できる「カプシノイド」を9mg/日、6週間経口摂取。すると、褐色脂肪細胞のエネルギー消費能力が上昇しました。

この結果から、ヒトの褐色脂肪細胞は寒冷やカプシノイドによって温度受容チャネルを継続的に刺激することで増量可能であることを発見。それにより、エネルギー消費が増加して体脂肪減少効果が得られることが明らかにしたのです。

唐辛子の辛味成分はカプサイシン。一方で、辛みの少ない新種のトウガラシに含まれるのがカプシノイドです。ビタミンなどを豊富に含むトウガラシの葉を食べやすく改良した「京唐菜(きょうとうな)」として販売されています。

北海道大学

■「褐色脂肪細胞」おすすめ記事
冷水シャワーを当てるだけ「褐色脂肪ダイエット」
肩甲骨ダイエットは効率的な脂肪燃焼が狙い!

この記事をシェアする


あわせて読みたい記事