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腸内環境を若返らせる発酵食品の食べ方とは

腸内環境の老化をストップして、若々しい腸を保つことはできないものでしょうか? じつは大腸がんの死亡率がもっとも少ない都道府県は「滋賀県」。そこに腸内環境の老化をストップする発酵食品の食べ方を発見したのです。8月12日放送『みんなの家庭の医学』の「老けない身体の新事実」で紹介されていました。



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腸内環境を若返らせる発酵食品の食べ方とは


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滋賀県民の腸内環境は実年齢より若かった

さっそく滋賀県民の腸年齢を調べてみます。検査方法は検便。腸が若々しいか老けているかの腸年齢は、腸内細菌の状態で決まります。

腸内細菌は消化吸収を助けるだけでなく、有毒物質から腸を守り健康にしてくれる善玉菌と、その逆におならの元となるガスや有毒物質などを作り出して腸を老化させる悪玉菌の2種類です。

善玉菌は年とともに減っていくのに対し、悪玉菌はどんどん増えていきます。腸の悪玉菌が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが高くなり、善玉菌が多ければ多いほど若々しい腸と判断できるのです。

滋賀県民13人の腸年齢を調べてみたところ、そのうち9人が実年齢よりも若い腸を持っていることがわかりました。それでは、どうして滋賀県民は腸年齢が若いのでしょうか?


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腸内の善玉菌は複数の発酵食品で増える

便秘治療のスペシャリストである順天堂大学医学部教授の小林弘幸医師によれば、腸内環境が若いポイントは「食事」と「生活習慣」の2つだとか。実際に腸年齢が30歳も若かった70代の夫婦の食事と生活習慣を見てもらった小林医師が注目したのが「発酵食品」です。

ふなずしや漬け物などの発酵食品は、発酵の過程で旨味が増えるだけでなく「乳酸菌」が大量に増殖します。乳酸菌を豊富に含んだ発酵食品を食べると、乳酸菌は大腸で善玉菌のエサとなり、結果として善玉菌が増えるのです。

さらに、この夫婦はより効果的な発酵食品の食べ方をしていると小林医師は指摘します。それは、発酵食品の品数。ヨーグルトやふなずし、たくあん、甘酒、ぬか漬け、ぜいたく煮、うぐいのなれずし、納豆…と、1日で8品も食べていました。

近年、発酵食品について驚きの報告がなされました。スペインのグラナダ大学の研究は、一週間にチーズやヨーグルトなど8種類以上の発酵食品を食べている人たちに、発酵食品の摂取をやめてもらうというものです。

すると2週間後には腸内の善玉菌の数は著しく減少。そこで発酵食品を1種類だけ食べ始めてもらったのですが、さらに2週間たっても腸内の善玉菌の数は元のレベルまで戻りませんでした。


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腸内環境には善玉菌のエサの食物繊維も大切

つまり、腸内細菌の環境をよくするためには、1種類の発酵食品の摂取よりも多種類の発酵食品が効果的という結果だったのです。

さらに小林医師が指摘するのは、漬け物は乳酸菌だけだなく食物繊維も含む一石二鳥の食べ物。漬物に含まれる食物繊維は大腸に届き、便のかさになるだけでなく善玉菌のエサにもなります。腸内環境の改善には打ってつけです。

実際、滋賀県は京都のお隣の県だけあって、古くから独特の漬け物文化が花開いていました。滋賀の家庭を訪ねてみると、多くの家で自家製の漬け物樽を見ることができます。スーパーに行っても近江漬物という名前で、この地方独特の漬け物がたくさん並んでいました。

このように、滋賀県民の腸内環境が若かった理由は2つ。毎日、数種類の発酵食品を食べていること、そして食物繊維を豊富に摂取していることです。

それでは、発酵食品と食物繊維はどれくらい摂取すればよいのでしょうか? 小林医師によれば、食べる量はハッキリとした研究結果はありませんが、1日3種類の発酵食品を摂取することが望ましいとのことです。

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