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「狭心症」が健康診断で見つからない理由

「狭心症」のような重大な病気がなぜ健康診断で見つからなかったのでしょう? 狭心症を見つけるには発作中の心電図をとらなければ見つかりません。そして、そもそも健康診断は病気を見つけるためのものではない…と考えたほうがよいのです。8月12日放送『主治医の見つかる診療所』の「健康診断では見つからない心臓病の発見法」で紹介されていました。



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「狭心症」が健康診断で見つからない理由


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狭心症は発作中の心電図をとる必要がある

健康診断では心臓の検査に心電図が使われています。この心電図検査は、心臓の鼓動のリズムや強さを波形で表し、心筋梗塞や心臓肥大などの病気を発見しようというものです。

しかし狭心症の場合、息苦しさなどの発作をおこしている、まさにその瞬間の心電図をとらないと発見できません。しかも、健康診断の心電図は安静な状態でごく短い時間でしか計らないため、検査中に発作がおこる可能性は低く、狭心症を見つけるのは非常に困難なのです。

ある医師によれば、もともと健康診断で心臓の病気を見つかるとは思っていないといいます。すなわち、心臓を安静にしている状態であれば、あまり酸素を必要としないため血液をあまりほしがりません。動いたときに初めて血液が必要となり、そこで発作が出てきます。

通常、狭心症は体を動かしたときに息苦しさなどの症状が出ることが多いため、健康診断では発見されにくい病気なのです。


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健康診断は病気を見つけるものではない

健康診断の「異常なし」は「正常」ではありません。正確な言い方をすれば、この検査で異常は見つけることはできませんでした…ということ。正常であると考えてはいけません。

また、たとえば血糖値など数値で判断できるものは誰でも同じ判断ができますが、胸のレントゲンなどはファジーでアナログな判断になってしまいます。このため、最近では健康診断は2人以上のドクターが見て判断するという流れも出てきています。

それから、健康診断は病気を見つけるものと考えるのではなく、自分の体の変化を見つける機会と捉えるべきでしょう。血圧やコレステロール値、中性脂肪などの数値は毎年しっかり保存をしておき、数値に何か変化が出た場合は病院で診察を受けるようにするべきです。

とくに生活習慣にやましい気持ちを持っている人は注意が必要。ヘビースモーカーやメタボの人は、すでに動脈硬化がおきていると思ったほうがよいでしょう。自分から心臓や脳の先生にところに行くくらいの気持ちが必要です。

■8月12日放送『主治医の見つかる診療所』
【健康診断では見つからない心臓病の発見法】

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