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40を過ぎると半数以上に良性ポリープが存在

じつは日本のある場所で「大腸がん」が激減した場所があります。それは伊豆七島のひとつ「新島」。人口3千人の東京都新島村です。1月22日放送『ためしてガッテン』の「大腸がん!99%発見法 スゴ腕ドクターに聞け」で紹介されていました。



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街行く人に聞いてみると、ほとんどの人が大腸の内視鏡検査を受けたといいます。ちなみに、日本人平均で見ると内視鏡検査を受けているのは「5%」程度。それが新島では、なんと「35%」といいます。しかし、この島には診療所しかないため、大腸カメラができる設備は整っていません。いったいどういうことでしょう?

これは、国立がん研究センターが2011年から2年間、新島で国内初となる大規模な内視鏡検査を行ったため。そして、これによりいままでわからなかったような事実が明らかになりました。

検査を受けた578人のうち、「がん」が見つかったのは「18人」。これらは検査後に、すみやかに切除されました。そして、「良性ポリープ」が見つかったのは「289人」という驚きの数字だったのです。

これまで日本では、良性ポリープがどれくらいの割合であるかがハッキリしていませんでした。それが「40歳以上」の人では「50%以上」の人にあることがわかったのです。

なお、良性ポリープの1割はがん化するといわれています。しかし、新島ではがん化した人は1人もいません。なぜなら、発見と同時に切除してしまったからです。現在の内視鏡検査は、そのまま良性ポリープが取れる装置になっているのです。

こうして、新島では大腸がんが激減したというわけ。そして、良性ポリープは40歳以上の人にかなりの確率で存在するため、内視鏡検査でそのまま切除することが、将来の大腸がん予防に大切であることがわかったのです。

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