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移動させると大発作に!脳卒中は動かさない

「脳卒中」が疑われた場合、救急車を呼んで病院へ向かうことが重要です。それでは、救急車が車での間にできることはないのでしょうか? 救急車を待つ間のとっさの判断で、命を救われたという実例を見てみましょう。11月25日放送『主治医が見つかる診療所』の「冬の突然死を防げ!脳卒中スペシャル」で紹介されていました。



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移動させると大発作に!脳卒中は動かさない


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くも膜下出血で救急車で搬送された

東京都在住の専業主婦(64歳)を重大な脳の病気が襲ったのは、いまから13年前の11月のこと。叔父と2人でしゃべっていたときのこと、大声で「アハハハ」と笑ったのです。

すると、その瞬間に頭に爆風がウワッと吹きつけたような衝撃を感じました。そして、キュッと視野が狭くなったような感じがして、急に叔父の声が遠くに聞こえるようになったのです。

叔父に「救急車、呼ぶ?」といわれて、女性は呼ぶように頼んだのを覚えています。そしてこのあと、女性の命を救うある出来事があったのです。

それは、たまたま訪ねてきていた、女性の母親の対応でした。叔父は別の部屋で女性を寝かそうとしましたが、そのとき母親が「歩かせちゃダメ」と制止。その場で寝かせるように指示したのです。

救急車で病院へ搬送されたのちの診断は「くも膜下出血」と診断。くも膜下出血とは、なんらかの原因で脳の血管に脳動脈瘤という風船のようにふくらんだコブができ、それが破裂することで流れ出た血液で脳の組織を圧迫。破壊してしまうという怖ろしい病気です。


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くも膜下出血は動かさないことが大切

くも膜下出血は、ひとたび発症すれば、3人に1人が24時間以内に死亡。その数は、年間およそ13,000人にもおよびます。しかし、この女性の場合は発見が早かったため一命を取り留め、後遺症もありませんでした。発症後、なるべく刺激を与えないでそーっとしておいたことが功を奏したのです。

じつは、くも膜下出血はいったん血が止まっても、何らかの刺激が加わると再出血する可能性があります。新たな出血をおこさないように動かさなかったことが、女性の命を救ったのです。

なぜ、この女性の母親は適切な対応ができたのでしょうか? じつは父親がくも膜下出血で亡くなっているのだとか。そのとき、その場にいた母親が父を歩かせて隣の部屋に寝かせた途端に、大発作をおこしてしまったのです。

■11月25日放送『主治医が見つかる診療所』
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