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田中健を襲った「アルコール性急性膵炎」とは?

俳優の田中健さんは、ある日突然襲ってきた胃の痛みを放っておいたため、思いもよらぬ事態に遭遇しました。それが「アルコール性急性膵炎」です。入院して早々、撮影に行くといったら医師に「死にます。絶対に無理です」といわれたとか。その症状を詳しく見ていきましょう。9月8日放送『主治医が見つかる診療所』の「単なる胃痛と間違え…死に至る!“すい炎”早期発見法」で紹介されていました。



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田中健を襲った「アルコール性急性膵炎」とは?


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田中健が陥った命の危機とは?

俳優・田中健さんは1951年生まれ。70年代に青春ドラマのスタートして大活躍。現在では舞台やドラマなどでの俳優活動に加え、ケーナ奏者としても活躍の場を広げています。

そんな田中さんが、単なる胃の痛みだと思って放っておいたために陥った命の危機とは、どんなものだったのでしょう?

いまから1年前、62歳のときに病気を発症した田中さん。それまで胃が痛くなったことは一度もなかったといいます。生まれて初めて胃のあたりに胃の痛みを感じたのは2013年4月でした。

午後4時ごろ、友人宅で行われたパーティに参加した田中さん。肉やサラダをつまみにお酒をずいぶんたくさん飲んだといいます。つい羽目を外してしまった田中さんは、足元がおぼつかなくなるほどお酒を飲んでしまったとか。


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アルコール性急性膵炎と告げられた

そんな楽しいときを過ごした数時間後、田中さんの身体にある異変がおこったのです。それは家に帰ってくつろいでいた午後9時ごろのこと、それまで痛くなったことのない胃に痛みを感じました。

初めて感じた痛みに戸惑いつつも、酔っていたこともあってそのまま放置。しかし、痛みが始まってから3時間後、事態は急変したのです。

ほんの些細な痛みがわずか数時間で、動くこともできないほどの激痛へ変わっていきました。田中さんは家族が呼んだ救急車で病院へ。気づいたときには病院のベッドで寝ていたといいます。

そこで告げられた病名は「アルコール性急性膵炎」。アルコール性急性膵炎とは、急激に摂取された多量のアルコールの刺激によって、膵液の出口がふさがれてしまい、膵液が排出されず発症するというものです。


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そのまま死亡してしまうケースもある

田中さんのほかにも、芸能界ではお笑い芸人のチュートリアル福田さんや中川家の剛さんが、このアルコール性急性膵炎を発症。入院を余儀なくされています。

じつは、男性の急性膵炎の原因でもっとも多いのがアルコール。その患者数は、男女合わせて年間およそ2万1千人いるといわれています。

病院に運ばれた田中さんはかなり危険な状態だったにもかかわらず、医師に「撮影があるから行かないと…」といったとか。医師からは「死にます。絶対に無理です」といわれたといいます。

アルコール性急性膵炎は急激に発症し、膵臓に大きなダメージを与えるもの。ときには、そのまま死亡してしまうケースもあるのです。

ただちに痛み止めの点滴と、これ以上の膵液を出さないようにする4日間の絶飲食治療が行われました。さらにその後、1ヶ月間にわたって入院生活を送ることとなったのです。


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飲酒後に短い時間で発症するのが特徴

田中さんはアルコール性急性膵炎を発症する前、ふだんどれくらお酒を飲んでいたのでしょうか? じつは田中さん、お酒はあまり飲むほうではありません。1日に焼酎を2~3杯くらい飲んでいたといいます。

ただし、発症する直前のパーティでは足元がおぼつかなくなるほど大量に飲んでいました。じつはこれこそが、アルコール性急性膵炎を発症する典型的なケースです。

日常的にお酒を飲んでいる人が、ふだんより多く飲んだときに発症しやすいといわれています。そして、もう1つの特徴が飲酒後に短い時間で発症するということです。

日常的にお酒を飲んでいる人がふだんより多く飲んで、その後に胃のあたりに痛みを感じた場合、アルコール性急性膵炎が疑われます。

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