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パニック障害は「パニック症」と呼ぶのが正しい

日本精神神経学会は2014年5月28日、精神疾患の病名に関する新しいガイドラインを発表しました。患者本人の不快感を減らすとともに、わかりやすい表現を用いて病気への認知度を高めるのが目的です。これまで使われていたパニック障害は「パニック症」と呼ばれるようになります。



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パニック障害は「パニック症」と呼ぶのが正しい


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パニック障害はパニック症に変更

今回、病名や用語を決めた基本方針は、よりわかりやすいものであることと、患者の理解と納得が得られやすいものであること。差別意識や不快感を生まないことや、病気への認知度を高めやすいものであることなどです。

なかでも、急に動悸や息苦しさなどに襲われるパニック障害は「パニック症」に変更されました。児童青年期の疾患と不安症については「障害」を「症」にいい換えています。

その理由としては、病名に「障害」とつくことが患者や家族に衝撃を与えることが1つ。さらに「障害」の表現が症状が回復しない「不可逆的な状態にある」との誤解を与えるためです。


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パニック障害も普及しているので併記

なお「症」と変えても旧病名がある程度普及している場合には、新たに提案する病名の横に旧病名をスラッシュで併記することにしました。実際、パニック障害は「パニック症/パニック障害」と記されています。

このほか、従来の自閉症とアスペルガー障害がまとめられて「自閉スペクトラム症」に、物事に集中できない症状がある注意欠陥多動性障害(ADHD)は「注意欠陥・多動症」に、拒食症は「神経性やせ症」に変更されました。

身体的な性別と心理的な性別が一致しない性同一性障害は「障害」との表現に患者の間で異論が多いことに配慮して「性別違和」に変更。アルコール依存症は「アルコール使用障害」、言語障害も「言語症」となっています。

病名・用語翻訳ガイドライン

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