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目にゴロゴロ感と痛み…「結膜結石」とは?

目の痛みやゴロゴロ感がある「結膜結石」という目の病気が増えています。根本的な発生メカニズムはわかっていませんが、50歳以上の人に多く見られるのが結膜結石です。どんな病気なのか、そしてどう予防するのかを紹介しましょう。



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目にゴロゴロ感と痛み…「結膜結石」とは?


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結膜結石は珍しい病気ではない

「結膜結石」とは、おもにまぶたの裏側にできる白っぽい石のような固まりのこと。老化した細胞や老廃物が集まったものです。

大きくなると、まばたきするたびに眼球の表面がこすれるので、痛みや不快感が出ます。「結石」という名前ではありますが、カルシウムなどが蓄積する「尿路結石」とは性質が違っています。

大きいといっても針の先程度のもので、詳しい分析は難しいため根本的な発生メカニズムはわかっていないのが現状です。50歳以上の人に多くみられ、珍しい病気というわけではありません。


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結膜結石の予防法はわかっていない

治療法は、点眼麻酔をしてまぶたをめくり、細い針の先で引っかけるようにして取り除きます。数分程度で除去可能。出血することもありますが、すぐに止まるので心配はいりません。

なお、複数の結膜結石がある人も少なくありません。眼球に接していない小さなものは除去できないので、それが月日の経過で老廃物が蓄積して大きくなり、痛みや不快感が再発してしまいます。

この病気の調査・研究はほとんどなく、じつは予防法はわかっていません。コンタクトレンズが目に合っているか眼科で確認してもらったり、仕事や生活で目を酷使するような状況があれば見直したりしましょう。


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尿路結石は激痛で気づくことが多い

同じ結石でも「尿路結石」は、突然の激痛で気づくことが多いという病気。尿の通り道である腎杯・腎盂・尿管・膀胱・尿道をまとめて尿路といいます。この尿路にできた結石が「尿路結石」です。石ができる場所によって血尿や激しい痛みなどの症状が現れますが、石が大きくても無症状の人もいます。

10万人あたりの患者数が、1965年の44人から2015年は134人と3倍に増加。男性は30~50代、女性は50代以降に発症することが多いといいます。日本人が生涯のうちに結石に罹患する確率は約10%、つまり10人に1人は結石にかかると報告されているほどです。

症状がある場合の約70%は自然排石し、30%は手術を必要とします。結石は8mm以下、とくに5mm以下は自然排石の可能性があるとか。全体では尿路結石の約60%は自然排石するといわれています。

石の成分は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸など。動物性タンパク質や脂肪、塩分、糖分を取り過ぎると結石ができやすいとされ、尿酸値を上げるプリン体の多い食生活も問題です。


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尿路結石の予防に有効な水分摂取

尿路結石の治療は、結石の場所と大きさによって異なります。結石の大きさが10mm未満の場合は、体の外から結石に衝撃波を照射するESWL(体外衝撃波結石破砕術)。石を細かく砕いて自然に石を排出させる方法で、麻酔がいらず、外来治療が可能です。10mmを超える場合、ESWLに加えて膀胱側から内視鏡を尿管に挿入し、レーザーで結石を破砕する「経尿道的結石破砕術」という方法が推奨されます。これは麻酔が必要なため入院での治療が必要です。

尿路結石の予防に有効とされるのは水分摂取。食事以外に1日2リットル以上の水分を取るようにします。肉ばかりの偏った食事はやめ、塩分は控えめに。夕食は、就寝時間の4時間前に食べ終えるように工夫します。プリン体の多い食品の食べ過ぎにも注意が必要です。

シュウ酸の多い食事や飲料の取り過ぎも問題。ただし、シュウ酸の多いホウレンソウやタケノコなどの野菜は、ゆでることでシュウ酸が減ります。毎食食べるのでなければ気にする必要はありません。お茶や紅茶、コーヒーもシュウ酸が多い食品。カルシウムと一緒に摂取すると、腸内でシュウ酸とカルシウムが結合し便として排出されるので、低脂肪乳と合わせて飲むのがおすすめです。

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