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腰痛の真犯人「仙腸関節」を自分で治す方法

ほとんどの「腰痛」は「仙腸関節」を正常な状態に戻すだけで改善するというのが「AKA-博田法」の考え方です。この上半身と下半身をつなぐ重要なポイントである「仙腸関節」を自分で調整する方法を紹介しましょう。仙腸関節が正常な状態に矯正されて腰痛が改善します。



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腰痛の真犯人「仙腸関節」を自分で治す方法

仙腸関節とは骨盤にある重要な関節

そもそも「仙腸関節」とは骨盤にある関節です。腰を支える「腸骨」と、背骨につながる「仙骨」の間にある溝の部分。上半身と下半身をつなぐ重要なポイントです。

まずは「仙腸関節」の位置の確認してみましょう。立った状態で、わき腹の下にある骨盤を確認してください。これが蝶の羽根のように広がった「腸骨」です。この腸骨の上側をそのまま後方にたどって骨盤の後面に行くと、ポコッと骨が隆起した部分があるはず。これは「上後腸骨棘(じょうこうちょうこつきょく)」という腸骨の一部です。

今度は、この上後腸骨棘に親指の腹を置くようにして、両手を腰に当ててください。このとき、親指の先端に触れているのが「仙骨」です。そして、上後腸骨棘の下の奥で、仙骨を挟んでいるのが「仙腸関節」になります。

仙腸関節の位置

日常生活でおこる仙腸関節の機能障害

そして、親指を当てた状態でひざを上げたり、上げたひざを外側に開いてみたりしてください。すると、上後腸骨棘の位置が移動するのがわかるはずです。これは、足の動きと連動して腸骨が前後に傾いたり、左右に回転していることを意味しています。

この腸骨の動きと仙骨の「緩衝材」となっているのが「仙腸関節」。この仙腸関節が数ミリ動くだけで、ビルの免震構造のように骨や筋肉にかかる衝撃を吸収しています。

そして、日常生活のなかで仙腸関節に負担がかかることがおこると、仙腸関節が動かなくなってしまいます。疲れが溜まったり転んだりといった原因で、この仙腸関節がねじれて動かなくなってしまう状態が「仙腸関節の機能障害」です。


腰痛の真犯人は仙腸関節の機能障害

「AKA-博田法」の治療は、この仙骨と腸骨をマッサージしながら動かすことで「仙腸関節」の動きを回復させます。「AKA」とは「ArthroKinematic Approach」の略。日本語で「関節運動学的アプローチ」といいます。

AKA-博田法は、リハビリテーション医の博田節夫先生が35年ほど前に開発した治療法。当時はその効果の高さから大きな話題になりました。しかし、マスターするのが難しい治療法のため、施術できる人が限られていたのです。

一般的に腰痛の原因として考えられているのは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症の3つ。しかし、AKA-博田法から見るとこれがまったくの誤解。腰痛の真犯人は仙腸関節の機能障害と考えます。

椎間板ヘルニア

仙腸関節の正常な動きが腰痛を改善

ふだんの生活のなかで何らかの原因によって仙腸関節の機能障害が発生。その影響で、関連する筋肉が異常収縮して、それが痛みやしびれとなって現れます。それが腰痛のメカニズムというわけです。

そして、AKA-博田法は仙腸関節の機能障害を解消するために、仙腸関節の動きを改善することで腰痛を治療する方法。実際の治療は、仙骨と腸骨に指をかけて関節の状態を診断して、ミリ単位で関節のすき間を押し広げていました。

AKA-博田法は、このように仙腸関節を滑らせるように動かすようにすることで、正常な動きを取り戻していきます。腰痛で来院する患者の9割が治っているとか。とはいえ、繊細な感覚が求められる治療だけに、自分でマッサージするのはハードルが高いでしょう。


仙腸関節をほぐす股関節回しのやり方

そして、仙腸関節をほぐすのに最適な方法が「股関節回し」。ちょっとしたスペースで立ったままできるので、オフィスや自宅ですぐに実践できてオススメです。

まず両足をそろえて、背筋を伸ばして立ちます。ここから、息を吸いながら右足を引き上げてください。太ももが水平になる位置まで上げたら、右足を外側に開きます。

このとき、ひざと足首の角度が90度になるように曲げるのがポイント。そして、今度は息を吐きながら開いた足を前方に戻し、そこから下に下ろすのです。左右交互に10回ずつ行ってください。バランスがとりにくい場合は、壁やイスを支えにしてもOKです。

仙腸関節を矯正して腰痛を改善させる

また、骨盤のゆがみを解消する「骨盤ベルト」や、巻くだけダイエットで使われた「ゴムバンド」を使う方法もオススメです。これらを巻いた状態で動くことにより、仙腸関節が緩んで正常な状態に矯正できます。

日中から巻くのであれば、姿勢よく歩いたり背筋を伸ばしてイスに座るなど、正しい姿勢を心がけてください。昼間に巻くことができない人は、寝る前にバンドを巻いた状態でラジオ体操を行うとよいでしょう。

仙腸関節のまわりの筋肉が緩和されて、巻いていない状態でも正しい位置を意識づけできるようになります。すると、腰痛が驚くほど簡単に改善されるはずです。


仙腸関節の可動域が正常かを判別する

ここで、仙腸関節の可動域が正常かどうかを判別する方法を紹介しましょう。仙腸関節の伸展と屈曲を調べるものです。

伸展は、両足を伸ばしたうつ伏せの状態から、ひざを伸ばしたままで左右の足とも15度まで上げられるかどうか…というもの。屈曲は、両足を伸ばした仰向けの状態から片ひざを曲げて胸に近づけたときに、足を125度まで引き付けられるか…です。

この仙腸関節の可動域で左右差がある場合は要注意。仙腸関節の機能障害によって、筋肉がアンバランスに付いてしまっている可能性があります。

仙腸関節はぎっくり腰の原因にもなる

じつは仙腸関節は、ぎっくり腰にも大きく関わっています。腰まわりに急激な負荷やひねりがかかって、仙腸関節が固まっておこるものです。

仙腸関節は、ほかの関節と比べて可動域が狭い一方で、複雑な動きをすることで知られています。この仙腸関節の複雑な動きがロックしてしまうと、周囲のじん帯が急激に引っ張られて損傷。これがぎっくり腰の原因です。

ちなみに、ぎっくり腰は6月から8月にかけてが一番多く発症するとか。これは気温とともに精神的にも開放的になって、無理をして運動する人が意外に多いためといわれています。仙腸関節のケアをしっかりして、予防するようにしましょう。


骨盤のゆがみとは仙腸関節のズレ

よく「骨盤のゆがみ」という言葉を耳にしますが、骨盤は寛骨と仙骨と尾骨の3つの骨が合わさってできた骨。これがゆがむことは、ほとんどおきません。骨盤のゆがみとは、すなわち仙腸関節のズレを表しているのです。

そして、この仙腸関節のズレが骨盤周囲の体幹や下肢のゆがみを発生。見かけ上、骨盤がゆがんでいるように見えるわけです。

このゆがみが腰痛を発症。骨盤周囲や股関節の筋肉にとどまらず、首や肩などの全身の筋肉にも影響しているのです。つまり、仙腸関節のズレや機能障害を治すことは、腰痛のみならず肩こりなども改善する可能性があります。

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